応募前の見学のすすめ
施設内の衛生面
有料老人ホームをはじめとする介護施設は衛生管理を徹底しなければならないものですが、実際には施設によって施設内の環境に差があるといわれています。エントランスや廊下、各居室、共有部分など、見学で案内されるスペースの衛生面はしっかり確認しましょう。有料老人ホームは、入居者にとって第二の家としての役割も持っています。そのため、介護を必要としながらもより快適に過ごしてもらうためにはまず衛生面も重視しなければなりません。入居者の中には、介護度が重く自分で身の回りのことができない方もいます。そのため、衛生面はより気をつけなければならない部分です。 第三者から見てこの衛生面に問題があると、日々の介護業務だけしか手が回らないほどスタッフが不足していたり、そもそもの衛生観念が足りていなかったりということが懸念されます。また、施設の掲示板に貼られている行事のポスターなどが破損したまま、もしくは日付がずいぶん昔のものだった場合も、そこまで気が回らないほどの問題があるのかもしれません。
職員の対応
施設の職員の対応も、施設見学ではぜひチェックしましょう。介護士や看護師など職種に関わらず、その施設の職員の対応は入居者にとっての暮らしやすさだけでなく職員の働きやすさもイメージできるほど重要なものです。職員の表情が暗く、挨拶も素っ気ない様子だったら、気持ちよく働ける環境とは程遠いかもしれません。こちらも衛生面と同様に、人手が足りておらず職員が余裕を持てなくなっている可能性もあります。 施設見学を希望する際、電話連絡を行うことも多いでしょう。その際の電話の対応でも、施設の印象が左右されます。施設見学を申し出てあまり良い返事が返ってこなかったり、言葉遣いが良くないと感じたりした場合も要注意です。
利用者の状態や表情
施設見学で見るポイントの3つ目は、有料老人ホームを利用している利用者の様子です。施設見学では自分自身が実際に利用者のケアを行うわけではありませんが、居室を見せてもらえることもあるでしょう。また、廊下で移動中の利用者とすれ違うこともあるはずです。その際の利用者の表情、状態などはしっかり確認することが大切です。利用者の着衣の汚れや乱れを放置されていないか、利用者本人に困ったような表情はないかなどを見るようにします。 食堂などの共有スペースでも、利用者の様子を確認しましょう。居室だけでなく、施設内のどこででも利用者が穏やかに過ごせているかを見ておきます。 利用者の状態も含めて施設見学で見ておくべきポイントは、いずれも介護施設の人員体制にゆとりがあるかどうかをイメージする指標になります。また、介護士をはじめ働いているスタッフの意識の高さもイメージでき、ミスマッチ防止にもつながるため欠かさず確認しましょう。
有料老人ホームで働きたい人におすすめ!
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働くのに資格は必要?
資格がなくても有料老人ホームで働くことはできますが、今後のキャリアを考えると取得しておくことをおすすめします。最初に「介護職員初任者研修」を取得し、後々は国家資格である「介護福祉士」の取得を目指しましょう。
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まずは仕事内容を確認
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有料老人ホームとは?