有料老人ホームで働くための基礎知識

サービス内容が幅広い「介護付有料老人ホーム」

更新日:2021/05/05

「介護付有料老人ホーム」

介護付有料老人ホームの特徴

介護付有料老人ホームの特徴としてまず挙げられるのは、自治体の指定を受けて運営されている点です。人員や設備などの基準をクリアした上で、自治体から認可されることが必須条件となっています。自治体の認可を受けることで「特定施設入居者生活介護」に分類されます。運営しているのはほとんどが民間企業であり、基準を満たしていればどのような体制で運営しても構わないため、居室や設備の内容は多岐に渡ります。入居金に関しても、一切かからないものもあれば数千万円必要になる場合もあります。
費用が高額な施設は人員体制や設備が充実しており、温泉やプール、診療所などが併設されていることが多いです。要介護度が高い高齢者を受け入れていることも多く、幅広い層から人気があります。

介護付有料老人ホームの特徴

2種類ある

介護付有料老人ホームは「介護専用型」と「混合型」の2つに分けられます。介護専用型は介護度の高い高齢者の受け入れを目的としており、自立している高齢者は受け入れていません。混合型は要介護認定を受けていない高齢者も受け入れています。また、夫婦で入居を希望する際に、一方が要介護状態でもう一方が自立している場合でも混合型であれば同時入居が可能です。

2種類ある

サービスの内容

提供している主なサービスは食事・入浴・排せつの介助や機能訓練です。介護度や認知症の有無に応じて、自立支援に向けた介護サービスを提供していきます。また、清掃や洗濯などの家事、買い物や行政手続きの代行などの生活支援サービスも提供しています。
健康管理や医療行為に関しては、日中は看護師が常駐しているのでバイタルチェックや服薬管理、軽いケガへの処置が可能となっています。医療機関と提携している場合は定期的な健康診断や訪問診療も受けられます。胃ろうや経管栄養、カテーテル・ストーマ管理などの医療行為も提供していますが、夜間のたん吸引や食事前のインシュリン注射などは看護師の勤務時間によって受け入れの可否が異なります。夜間の緊急対応についてはオンコール体制を採用しているケースが多いようです。
食事は入居者にとっての楽しみであり、日々の健康管理をしていく上でも重要な要素です。そのため、栄養バランスだけでなく食べやすさや入居者の好みに応じた調理法など、様々な工夫がされています。
身体機能や認知機能の低下を防ぐためのリハビリも行われます。理学療法士や作業療法士などの専門職がメニューを作成し、自立支援に向けたリハビリを進めていきます。また、レクリエーションの一環としてリハビリが行われる場合もあります。

サービスの内容

有料老人ホームで働きたい人におすすめ!