有料老人ホームで働くための基礎知識

有料老人ホームではどんな職種が活躍しているのか

更新日:2023/09/26

他職種との連携が良い仕事につながる

看護師

介護施設では介護職だけが活躍しているわけではなく、看護師も前線に立っています。有料老人ホームも同様であり、人員配置基準のなかには看護師が含まれています。看護師は医療に関するスペシャリストであり、介護施設でもそのスキルを発揮することが可能です。有料老人ホームでの看護師の役割は、大きく分けると、医療行為に当たる業務と入居者の生活援助の2つ。医療行為に当たる業務は、入居者の褥瘡処置、胃ろうの管理、喀痰吸引など多岐にわたります。この他、入居者が転倒した際や急な体調不良時に受診の判断を行ったり、入居者の通院時の付き添いなども看護師が行います。
生活援助に当たるのは、入居者の爪切りや食事の介助、服薬管理など。おむつ交換や食事介助などは基本的に介護士がメインで担うものの、看護師も臨機応変にカバーしている施設が多いようです。看護師は夜勤の対応を行うこともあります。特に夜勤時の仕事内容は入居者の介護度や人員配置にも左右されるため、事前に確認しておくと安心でしょう。

看護師

機能訓練指導員

有料老人ホームでは、入居者の身体機能の維持や向上を目的とした機能訓練を行います。入居者ができるだけ身の回りのことを自分でできるように、そしてその状態を維持できるように、一人ひとりの身体状況を評価して適切なリハビリを提供することが機能訓練指導員の仕事です。
入居者の状態は入居した当初とずっと同じわけではありませんので、機能訓練の計画表はおおよそ3ヶ月を目安に見直しをします。機能訓練指導員は、入居者のその時の状態に都度合った訓練を行う必要があります。一般的には、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった有資格者が機能訓練指導員になることができます。

機能訓練指導員

ケアマネジャー

入居者が個別の状態に合ったサービスを受けるためには、ケアマネジャーが作成したケアプランが欠かせません。介護サービスを検討している入居者一人ひとりの状態をアセスメントし、提供する介護サービスを検討。その内容に基づき、個別のケアプランを作成します。ケアプランも機能訓練と同じく定期的な見直しが必要です。一定期間入居者の介護度やサービス提供内容などをモニタリングし、必要に応じて見直しを行います。
有料老人ホームによっては、ケアマネジャーが介護士の仕事を兼務することもあるようです。兼務した場合、または介護士としてある程度の実務経験がある場合、現場の実情も把握しているためより適切なケアプアンを立てやすくなるでしょう。もしも兼務ではなくケアマネジャーのみで活躍したい場合、事前に持ち場の確認を行っておくことをおすすめします。

ケアマネジャー

有料老人ホームで働きたい人におすすめ!