まずは仕事内容を確認
介護士に求められること
有料老人ホームで働く介護士の主な仕事は、入居者の介護や生活支援です。入居者の見守りや食事介助、身体介助、入浴介助などを行います。民間企業が運営しており利用者満足度が重視されるため、規則的な動きよりも入居者一人ひとりに応じたきめ細やかなサービスの提供が求められます。勤務は主に早番・日勤・遅番の日中帯でシフト制となっていることが多いですが、24時間介護士が常駐している施設の場合は夜勤も発生します。業務は多数のメンバーで各フロアを担当していくことになります。有料老人ホームで働く場合、介護スキルだけでなく接遇スキルも求められるのが大きな特徴といえます。
介護付か住宅型がメイン
有料老人ホームには「介護付有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つがありますが、健康型は介護を必要としない高齢者を対象としており介護士の配置も義務付けられていないため、介護付か住宅型のどちらかで働くことになります。
介護付の仕事内容
介護付は介護業務を実施する機会が最も多いでしょう。医療サービスが整った施設の場合、医療スタッフのサポートをする場面もあります。以下に、一日のスケジュール例を紹介します。
6:00に入居者が起床するため、それに合わせて離床介助や朝食準備を行います。朝食の食事介助をした後、口腔ケアや服薬介助を実施します。記録や後片付けをして、9:00から入浴介助や排せつ介助を行います。リネン類の交換を行った後、11:00から始まる機能訓練の補助を行い、それと同時に昼食の準備も進めていきます。12:00に昼食の食事介助や口腔ケアをした後はレクリエーションの準備に移ります。フリータイムとしている場合もあるので、その際は書類作成や記録などをしておきます。17:00から夕食の準備を始め、18:00に夕食の食事介助や口腔ケアを行います。20:00までにオムツ交換や臥床介助、服薬介助を済ませ、21:00に消灯です。
住宅型の仕事内容
住宅型は自立して生活できる高齢者が多い一方で、介護を必要とする高齢者も入居しています。どの程度の介護を必要とするかは入居者によって異なるので、状況を見極めながら対応していかなければなりません。介護付と比較すると入居者の自由度が高いので、それに応じたケアが必要です。一日のスケジュールは介護付とほとんど変わりませんが、介護を必要としない高齢者と接する機会も多いです。それゆえ、介護スキルだけでなく接遇スキルも求められます。入居者の日々の生活に不満が出ないよう、きめ細やかな対応を心がけましょう。
有料老人ホームで働きたい人におすすめ!
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働くのに資格は必要?
資格がなくても有料老人ホームで働くことはできますが、今後のキャリアを考えると取得しておくことをおすすめします。最初に「介護職員初任者研修」を取得し、後々は国家資格である「介護福祉士」の取得を目指しましょう。
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まずは仕事内容を確認
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有料老人ホームとは?